米国雇用統計とは?
アメリカの雇用の情勢(失業している人数や就業している人数など)を
調査した統計で、最も重要な経済指標の一つです。
株トレーダー、特にFXトレーダーには必修科目のようなもの。
絶対存在を知っておかないといけない指標です。
アメリカの経済規模は、世界のGDPの約20%を占め世界最大ですが、
そのアメリカ経済の約70%を個人消費が占めています。
すなわち、アメリカの経済が良くなるか悪くなるかは個人消費が増えるか減るかにかかっており、
個人の雇用の情勢を表わす米国雇用統計は、
その動向を占う重要な指標であるといわれています。
アメリカの中央銀行にあたる米国連邦準備理事会(FRB)は、
金融政策の決定にあたり、この「米国雇用統計」を非常に重要視しています。
FRBの金融政策では、
一般的に景気が良いと政策金利を引上げ、
景気が悪いと政策金利を引下げます。
引上げが行われた場合、市場金利が上がるため、“高い金利の通貨を買いたい”投資家たちの“ドル買い”が
起こる傾向があります。
一方、引下げが行われた場合は、市場金利が下がり、“低い金利の通貨は手放したい”投資家たちの
“ドル売り”が起こる傾向があります。
このような投資家たちの動きが
為替レートに大きな影響を与えるといわれています。
事前予想との乖離
米国雇用統計では、発表前に予想値が発表されます。
発表された米国雇用統計の値が事前予想通りだった場合、相場が変動することはあまりありません。
しかし、発表された値が予想値と大きく乖離していた場合は、相場が大きく動くことがあります。
[米国雇用統計] 米国雇用統計の概要 | じぶん銀行 http://www.jibunbank.co.jp/ces/outline/より
これが当然ながら日本株にも影響が及ぶという格好です。
特に今回の指標発表は
FRBがいつ利上げするか秒読み段階に入っているので注目が集まっていました。
結果は、「やや経済規模拡大。それでも、市場の予想より下回る結果」に。
先物等、各市場での値はプラスに転じているので
日本株への影響は「とりあえず全体的な暴落はない。無事指標通過」
って感じの感想でまとまるでしょうかね?
まあ1日で理解するには難しい話で、自分もたいしてまだ理解しきれていないので
結果とニュースを咀嚼できた人のコメントを見て理解している下層トレーダーです。